学園長挨拶
昨今、公教育に対する不安や問題提起は多くの人が投げかけており、且つ日本の将来を深刻に考え案じています。こんな中、種々の理由から子どもは、自分の進むべき道を見つけにくい状況となり、学校へ行くことが出来なくなる子どもが増えています。また、親の置かれている状況も厳しく、学校へ行く事を一義的に考えて、学校へ行けば何とかなる、との考えも根強くあるようです。子どもは学校へ行く事に疑問を感じ、悩んではいても誰にも相談できず、悶々と過ごす日々が過ぎてしまいます。
当学園の教育は、農作業、物作り、音楽・芸術など種々の体験学習を行い、理科、社会は「調べること」を中心にして、国語、算数(数学)、英語の基礎学習は、誰もが解るまで十分に時間をかける教育をします。
国語では、読書の時間を持ち、本を読む喜びと感想を書き話すこと、感動や怒りを詩や和歌・俳句にして自分のありのままを表現し、友だちや地域の人々との交流を通して話すことを重視したいと考えています。理科社会は、できるだけ生活に密着した身近な問題を調べるようにします。
人には必ず優れた才能があり、得て不得手があります。子どもの才能を見つけ、その才能を花開かすことが必要です。現在の受験中心の勉強では中々その才能を見つけることは難しくなっています。当学園では、地域の技能教授者(名人・達人)を含む幅広い分野の多くの専門家に非常勤講師として来ていただき、子どもの才能を見い出し、指導していただきます。
もちろん、遊ぶ時間を大切にし、さらに「自分の時間」もあってじっくり考える時間もあり、友だちやスタッフと話をする時間も豊富に取り入れています。 春の山菜取り、夏のサマーキャンプ、川遊び、秋の茸狩り、冬のスキー、雪遊び、餅つきなど、周りが山で囲まれた自然豊かな天龍村向方地区で過ごす日々は、多くの人々との出合いに恵まれ、真の生きる力を育むことができ、生き甲斐を見つけることができると確信しております。
是非、どんぐり向方学園で一緒に過ごしましょう。
学園長 中野 昌俊
教育方針
小中学校では、知識を身につけることに加えて、自分の頭で考え、問題を解決し、考えたことを実現していくための決断力や行動力を養うことを大切にしています。
さらに、「真心と思いやり」を身につけ、個を確立し、また他人の立場を理解し協力のできる人を育てたいと考えています。
思春期のこの大切な時期に、友との深い交わりを通して、自分をみつめ、「真心と思いやり」、「生きる力」を育み、よき指導者になるために必要な豊かな人間性を身につけられるように考えています。
確かな学力、豊かな人間性を育むカリキュラム
子どもたち一人ひとりが個性を伸ばし、社会で力強く生きる力を身につけてほしい。それがどんぐりの願いです。
- Point 1 基礎学習
基礎学習は少人数で分かりやすく、細やかに。
「読み書き計算」生徒の進度にあわせた細やかな指導。 - Point 2 調べる学習
調べる学習で十人十色の探求心を形に。
興味あることをそれぞれの形で調査や研究をする。 - Point 3 体験学習
体験学習は体で心で感じて学ぶ。
農作業やものづくり、見て触れて感じて考える。