卒業式の様子
3月18日(土)にどんぐり向方学園 どんぐり向方小中学校と天龍興譲高等学校の卒業式が盛大におこなわれました。ご列席いただいた天龍村長をはじめとする来賓の皆様、保護者の皆様、地域の皆様、そしてOB・OGの皆様、ご列席賜りまして誠にありがとうございました。
今年度は小学生4名、中学生4名、高校生2名の計10名が卒業し、新たなステージに旅立ちます。卒業生は入学した時期や事情もバラバラですが通常の学校よりも長い時間を一緒に過ごすことが多かったため絆も深く、別れが名残惜しかったことと思います。
今回、卒業生から贈呈された記念品はピザ窯です。担当教員の指導でレンガやコンクリートを扱い、本格的なピザ窯をつくりました。何回かピザパーティーを開催し、ピザをおいしくいただいたこともありました。
学校から卒業生へ授与した記念品は学園名入りボールペンです。グリーンのイメージカラーをモチーフに「学校法人どんぐり向方学園」という名が入ったものです。
ここで学園の児童生徒の実際に卒業式で詠まれた送辞と答辞をご紹介したいと思います。
送辞:小学校5年生
日に日に、日ざしが暖かな春を感じられるようになりました。六年生のみなさんご卒業おめでとうございます。
六年生はいつも僕が起こしたトラブルを解決してくれて分かりやすく教えてくれました。
そのおかげで、入学した時よりもトラブルが少なくなりました。
六年生には、とっても感謝してます。六年生が卒業してしまうと少し心配です。
でも次は僕がトラブルを起こさず、トラブルが起きた時に、六年生がしてくれたように努力していきたいです。
今まで本当にありがとうございます。また学校の行事に来てください。そして僕の成長した姿を見てください。
平成二十九年三月十八日
どんぐり向方小学校 在校生代表
答辞:中学校三年生(一部抜粋)
まだ肌寒い風の中に、ようやく新しい季節の「におい」が感じられるようになりました。今日、多数のご来賓、保護者の皆様の御出席のもとにこのような盛大な式典を催していただきます事を卒業生一同心より御礼申し上げます。
私がどんぐりに来てから一年がたちました。初めての寮生活への不安や中学三年という中学校生活最後の一年を過ごすこの場所に希望を持ちながら入学したあの日を私は忘れることはありません。昨年の四月から今日までの、時のカウントダウンも今日で終わろうとしており、そのカウントダウンは止まることを知らず、一分、一秒とその時を刻み続けています。そんな「時」の正直さと無常さを身に染めて感じています。
「ガラガラガラ」と寮の扉を開けると賑やかな声が迎えてくれる、そんな寮生活がいつまでも続くような気がしてなりません。まだ、「卒業」という実感を持つことができないまま私達は今日、この日を迎えました。今はただこの一年間のたくさんの思い出が頭の中でまるで昨日の事のように蘇ってきます。
在校生の皆さん、今日で皆さんともお別れです。
私達は今、このような時を迎えて初めて何気ない中学校生活が貴重なものであったかを痛感すると共に、当たり前の日常が過去の物になってしまうことがとても寂しく思います。
今、私はやっと分かりました。本当に大切な物は普段の何気ない生活の中にあったような気がします。在校生の皆さんには、まだたくさんの時間が残されています。一日一日を大切に充実した学校生活、寮生活の中で、友達や後輩、クラスメイトと共にたくさんの思い出を作っていってください。
いつも私達の事を親身になって考え、相談に乗ってくださった校長先生、理事長先生をはじめ、諸先生方、その温かい愛情に包まれながら私達は中学校生活を過ごす事ができました。心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
本日ご臨席頂いておりますご来賓の皆様、お忙しい中私達の門出を祝福して頂きありがとうございます。ご祝辞の一言一言を心に刻み前進していきたいと思います。
実は今、この場に立っていても私は「卒業」を実感できません。もっと友達や後輩、先生方と他愛のない話で笑っていたいです。どんぐりを卒業したくありません。しかし今日、その思いを胸にしまい、また新たな一歩を踏み出さなくてはなりません。今度は自分自身bで道を創って進んで行かなくてはなりません。
明日から私達は夢と希望を胸に自分の足で自ら選んだ道を歩いて行こうと思います。
最後に三年間、私達を育んでくださった全ての方々に感謝をし、本日ご列席頂きました全ての方がこれからも健康で輝かれます事と今後のどんぐり向方学園のますますのご発展をお祈りしつつ答辞といたします。
平成二十九年三月十八日
どんぐり向方中学校卒業生代表
以上長くなりましたが子どもたちの送辞と答辞を紹介させて頂きました。ここまでしっかりとしたものを詠むことが出来て本当に本学園の教育の賜物であると誇らしく思えます。
そして今後、旅立った卒業生達もまた遊びに来たり、悩みがあるときには相談に来てもらいたいです。卒業生の皆さんご卒業、誠におめでとうございます。