天龍興譲高校について
天龍興譲高等学校の「興譲」とは、美徳を修め悪徳を除くために、譲り合うこころを興すに由来します。
基礎学力の重視と、体験学習、課題探求学習を重視します。
形式的なうわべの教育を廃し、真に生きる力を育む「前頭葉を鍛える教育」を進め、「真心と思いやり」、個性の育成に当たっています。
生徒を閉塞した教室から解放し、自然体験や生活体験を尊重しています。山村の自然豊かな環境の中で、人間性を磨き、自立心を促す教育を行ないます。
既存の、高校卒の資格取得のみを目的とする受身で消極的な通信制高校とは一線を画します。
特色
- 定期スクーリングが年間7回あり他校に比べ、体験学習が充実しています。
- 三遠南信、南信州、天龍村のフィールドを生かした校外学習や向方の自然を生かした総合、実技の学習により生きる力を育みます。
- 小中学校との連携もおこない、そちらの行事へも参加が可能です。
- 本校独自のカリキュラム「課題探求学習」が設置されており卒業に必要な74単位中20単位がこの教科で占められています。
- 少人数教育も魅力の1つ。多人数が苦手な子も教員や他生徒とのコミュニケーションを取りやすく、教員側もサポートや指導がしやすい状況です。
- 到達度にあったレベルの授業を行っています。
- 基礎補習授業を開いています。
- 大学進学模試や各種検定試験にも積極的に取り組んでいます。
受験模試のほか、英検・漢検・数学検定・理科検定、歴史検定なども校内にて実施しています。 - サポート校体制を採っていないため、学費が2重にかかることはありません
前頭葉を鍛える学習を実践します
人間は他の動物では考えられないほどの広範な前頭葉を持っています。この前頭葉が人間らしい行動を支配しています。前頭葉の発達不十分の状態では、人は計画を立ててその計画に基いた実行ができなくなり、またあることに固執したり怒りやすくなったり無気力になったり、さらには柔軟な思考に欠けるようになります。
そこでどんぐり向方学園の成果をもとに、前頭葉を鍛える教育をさらに推し進めるために重要なカリキュラムとして課題探求学習を実施することになりました。前頭葉は、本を読み、書かれていることを暗記し、それを答案用紙に書く作業だけでは十分な発達が得られません。課題探求学習は計画を立ててそれを実行しそして反省する作業が必要です。探求する課題を自ら決めてその課題を進める。そしてアドバイザーのアドバイスを受けながらレポートにまとめ発表する。そうすることによって、前頭葉が鍛えられ自分でも驚くような力を発揮することができ、応用力を身につけることができるようになるのです。
課題探求学習について
課題探求学習とは、大学の卒業ゼミ、卒業研究と考えることができます。
自分の興味ある課題を教員と相談して選択し、その課題を探求する課題探求学習を進めることによって、専門(専修)学校に通うこと、仕事をすること、アルバイトをすること、が単位となる可能性もあります。例えば、ある流通系のアルバイトに関わっている場合には、その仕事に関連のある教科を仕事の中で学習しますから、レポートを提出することによって、あるいは課題探究学習の報告発表会の内容によっていくつかの教科の単位認定が可能となるのです。学習するとは何かを生徒自らが考えることができるのです。本校は自ら学ぶという知的探究心の結果として単位修得をしていくものです。
通信制(どのように登校するか)
基本的には毎日学校に登校する必要はなく、自宅等で学ぶことができます。
本校では通信部の生徒も、自分の興味ある課題を探求する「課題探究学習」を実施します。
スクーリングのために、年間10日以上の出席が必要となります、毎日学校へ来ることも可能です。
田舎でのんびり過ごしたいと考えて長期滞在する生徒もいます。
単位制(学習成果の設定方法)
科目ごとに「単位」を習得していく制度です。
学年制と違い、1年時の単位を落としたら2年に進級できないということはありません。
義務教育ではない高校という場にあった制度です。文部科学省が示す74単位以上をもって卒業を認定します。
論語の学習について
論語の素読/音読をすることにしています。論語は「真心と思いやり」、人間中心の民主主義の原点です。
現在の日本人に一番欠けているものは、「思いやり」です。
そこで、天龍興譲高等学校では、論語の基本である「真心と思いやり」の実践の言葉である「自分がやられて嫌だと思うことを相手にしむけない。」を実践しています。
卒業するには
- 本校にて通算3年以上在籍すること。
- 74単位以上を取得する。
- 転編入学の場合、前籍校で74単位以上習得している場合でも、本校において6ヶ月以上在籍して、10単位以上取得する。